自力V消滅の西武、松井監督は“動く”べき? 中畑清氏の指摘に落合博満氏は…「俺はどうかと思う」

[ 2024年5月19日 21:26 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)と元DeNA監督でスポニチ本紙評論家の中畑清氏(70)が19日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。球団史上最速となる39試合目で自力優勝の可能性が消滅した西武について私見を語った。

 最下位の西武は18日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に敗れて早くも自力優勝の可能性が消滅。松井稼頭央監督は「一つ一つやっていくし、最後の最後までやっていきたい」と前を向いた。

 中畑氏は「ちょっと雰囲気が重いね」と“喝!”を出し、「特に監督。私も同じ経験してるんですよ。とにかく弱いチームでしたから」とDeNAを指揮した時期を回顧。

 松井監督について「この時期に自力優勝がなくなる状況を生んでしまってることの責任は重い」とし、「何もしないで動かないで選手任せの雰囲気がある。こういう時こそベンチが何か動いてやるっていう、選手とともに“やっていくぞ!”という動きを発信していく、そういう空気を作ることがすごく大事だと思うんです」と力説した。

 そして隣に座る落合氏に「オチ、合ってるかい?」と質問。落合氏が「いやあ、負けているから動かなきゃいけないというのは俺はどうかと思う」と異論を唱えると、中畑氏は「ということです…」と引き取って笑いを誘った。

 落合氏は「逆に状態を見ながらいい選手はどんどん使っていけばいい、休ますことなく。疲れてきてると思って打順入れ替えたり休ませたりするでしょ、これが悪循環になるっていう可能性もなくはない」と指摘。そして打線の“つながり”について「選手が変わるごとにまるっきり違う考え方になってしまうので、打線としては何試合かつながってやっている方が打開策としてはいいかもしれない」と話した。

 「ベンチワークとして、送りバントなのかエンドランなのか、ピッチャーはどうやって替えていくのかっていうことは神経使わなくてはいけない」としつつも「まあ、やるのは選手ですからね」と落合氏。

 これに中畑氏が「と言ったらおしまいでしょ?」とツッコミを入れると、落合氏は「監督は采配を振るうだけであってグラウンドに出て野球をするのは選手なんで」。この言葉を聞いた中畑氏は「これ、勝つ監督と勝てない監督の違いかな?」とジョークを交えて盛り上げた。そして落合氏が「自力優勝がなくなるっていっても、また復活しますから」と話すと、中畑氏もうなずいていた。

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