ロッテの38歳・荻野4安打&32歳・岡4安打 合計“70歳コンビ”が逆転勝利導き勝率5割復帰

[ 2024年5月19日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6―4日本ハム ( 2024年5月18日    ZOZOマリン )

<ロ・日>逆転勝利のロッテ。左から4安打の岡、ロッテ初勝利の国吉、勝ち越しタイムリーの荻野(撮影・長久保 豊)
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 野球における1、2番は走力を求められ、若い選手が務めることが多い。ロッテ・荻野と岡のコンビは2人合わせて70歳。それでも若々しくプレーし、ともに4安打で勝利に貢献した。

 先発のメルセデスが初回に4失点。それでも「1点ずつ返していけば何とかなる」とチーム最年長である38歳の荻野が反撃の口火を切った。初回先頭で左前打を放つと32歳の岡も投手強襲安打。後続が倒れ無得点に終わったが、しっかりとナインの心に火を付けた。

 1―4の5回は1死から荻野、岡の連続二塁打で1点を返す。2点を追う6回は同点とし、なお2死二塁で荻野が勝ち越しの左前適時打を放った。8回も貴重な適時打を放った荻野は昨年9月20日のオリックス戦以来の4安打で、2打点を稼ぎ「打つ方で期待に応えられていなかったので勝利に貢献できてうれしい」と笑顔。22年8月7日の西武戦以来の4安打で、1打点の岡も「オギさんが常に塁にいたので僕も続く気持ちでいった」と笑った。

 荻野、岡ともに30歳を超えても身体能力を維持して広い守備範囲を誇り、積極的な打撃で1番タイプ。この日で荻野が8試合目で、岡は21試合で起用されている。吉井監督は今季4月21日の対戦で完封され、前回11日も7回を零封された加藤貴に対し「早打ちなんで、あまり並べたくはない」という2人を今季初めて上位に並べた。2人に引っ張られるように打線が今季最多の16安打で逆転勝利。同戦の1分けを挟む連敗を7で止め、勝率を5割に戻した。

 若手の成長も促すため、スタメン出場の機会が減っている中でも荻野は「疲れをできるだけ次に残さないようにトレーナーと相談しながらやっている」と常に試合に出る準備は怠らない。山口が出場選手登録を抹消されるなど若手の不振が続く中、ベテランの存在感は大きくなっている。(大内 辰祐)

 ≪球団5年ぶり≫ロッテは今季最多の16安打で日本ハムに快勝。1、2番の荻野と岡は、チームで今季初となる4安打の猛打を見せた。ロッテでゲーム4安打以上を複数の選手がマークするのは19年6月22日ヤクルト戦で、この日と同じ1、2番の荻野と鈴木大(現楽天)がともに4安打して以来5年ぶりとなった。

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