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J3大宮MF種田陽が米大学へ Jリーグ史上初の移籍「世界トップレベルの選手に」 6・1長野戦がラスト

[ 2024年5月19日 15:00 ]

3月13日のルヴァン杯・岐阜戦の前半、岐阜・生地(左)と競り合う大宮・種田
Photo By 共同

 J3大宮のMF種田陽(18)が、6月から米国の大学へ“移籍”することになった。今季U-18から昇格し、2月23日の宮崎戦では先発でトップチームデビュー、3月13日のルヴァン杯岐阜戦では決勝ゴールも決めた。しかしかねて米国の大学への進学を希望しており、トップチームに昇格した際も、夏から米国に行く前提。このほど進学先が決まったことから、退団が決まった。

 クラブは19日、種田との契約について「双方合意の上、契約を解除することになりました」と発表。「種田選手のトップチーム昇格にあたっては、当初より今夏にアメリカの大学に進学することを前提として話を進めており、アマチュア契約という形で、2024年1月からトップチームの活動に参加しておりました。今回、正式にアメリカの大学への進学が決まったことから、種田選手は6月1日(土)に開催される、明治安田J3リーグ第15節・AC長野戦(14:00キックオフ@NACK5スタジアム大宮)をもってチームを離れることになりました」と報告した。

 種田は「Jリーグでは前例がないと言われた。世界トップレベルの選手になりたいというのが夢、いずれ海外のチームに行くことは目標だし、語学や勉強も兼ねてやりたいと考えていた。ニューヨークの近くで都会ではないが、サッカーが強いところ。監督もいい人で、環境もいいし、行きたい大学」と、新しい挑戦について語る。既に昨夏に渡米して練習に参加したという。

 今回の大宮の対応については「トップチームか米国の大学かで迷っていたが、原さんからありがたい提案があった。ここ数か月、自分の武器は通用すると思ったし、そこは収穫。このままプロにとも思ったし、本当に迷った。難しい選択だったが、海外に行きたい思いあった」とクラブに感謝する。

 これまでJリーグで一度トップチームに登録されて、米国の大学へ“移籍”した例はなく、今後の育成面でも注目のケースとなる。種田も「ジュニアからお世話になったし、少しでも恩返したいと思っている。またいつかクラブとも相談して戻ってきたいですね」と、大きく成長して、大宮への帰ってくることを約束した。

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